Twilio Champions Interview: Doerに聞く - 高橋 克己さん

April 23, 2021
執筆者
レビュー担当者

Katsumi Takahashi Header

デベロッパーエバンジェリストの池原です。昨年11月に始まった「Twilio Championsインタビュー: Doerに聞く」の6回目を2021年04月14日(水)に配信しました。

Twilio Championsインタビューとは?(再)

こちらの記事でも取り上げていますが、Twilioは開発者のみなさんに支えられて成長してきました。日本でも2013年から多くの方にご利用いただいています。その中でも世界各地で特に開発者コミュニティを牽引し、Twilioの認知向上にご助力いただいているエンジニアを表彰するTwilio Championsプログラムにご招待しています。

このTwilio ChampionsインタビューはTwilio Championsプログラム、そして特に日本のTwilio Champion個人にフォーカスしたいという思いを込め、毎月配信しています。インタビューではTwilioとの出会いや事例、他の開発者へのアドバイスなどをうかがっており、私自身も毎回、楽しいお時間を過ごさせていただいています。

KDDIウェブコミュニケーションズ 高橋 克己さん

6回目となる今回は株式会社KDDIウェブコミュニケーションズ(以下、KWC)の高橋 克己さんにお越しいただきました。高橋さんはKWCのTwilio本部においてエバンジェリストとして開発者マーケティングや導入支援などを担当されています。一部のみなさんには「赤い芸人」でお馴染みなのではないでしょうか。

今回、ある意味では「中の人」でもある高橋さんにいろいろとお話をうかがいました。

Twilioに出会うまで

高橋さんには日本でサービス提供を開始した2013年からTwilioを利用いただいています。提供前から「クラウド + 電話」に注目されており、KWCさんによるTwilio事業立ち上げ時から積極的にイベント、ハンズオンに参加されています。

もともと教育事業などでユニファイドコミュニケーション(UC)に精通していた中で、APIを利用し、これまでとは比較にならないほど低コストで、また低ハードルの下に音声通話を利用できる点について「これは世界を変えるだろう」と、大きな衝撃を受けたそうです。

この、Twilioを使い「新しいコミュニケーションの世界を創れる」という点に深い感銘を受け、Twilioを使い倒し、ついには当時日本の総代理店であったKWCさんのTwilio事業部(当時)に参画されるまでになりました。

るすばんでんわをHackするTRANSREC(トランスレック)

インタビューの中ではTwilioを使った事例として2014年にリリースされた「TRANSREC(トランスレック)」という留守番電話サービスを紹介いただきました。

TRANSREC

TRANSRECはTwilioを使った留守番電話文字起こしサービスです。留守番電話に残された内容について文字を起こし、指定されたアドレスに内容をメールで送ることができます。

また文字だけではなく、音声データの添付や、過去の録音内容の確認を行えるユーザーサイトの提供も行っています。

TRANSREC紹介動画(7分)

このサービスは個人向けだけではなく、法人向けに音声での報告(レポート)という用途でも使われているそうです。

2016年からはKWCのTwilio事業部(当時)に参画され、市場におけるTwilioの訴求やほかのサービスを提供するベンダーとの協業など幅広い活動を行われるようになりました。

2020年はTwilioオンラインコンテストを開催

そのような中、2020年は新型コロナウィルス(COVID-19)の影響を受けた中においてTwilioを使ったアイデアやプロトタイプ、サービス事例を募るTwilioオンラインコンテストを開催されました。。

作品一覧はこちら

Twilio Online Contest

このコンテストでは独創性あふれる多くの作品が応募されました。仕事という観点以外でも、Twilioを利用すると社会貢献や楽しさをもたらすソリューションを構築できます。このオンラインコンテストの応募作品は、まさにさまざまな目的をカバーされているんだなと感じました。

また、高橋さんは個人でも「宇多田コール」という作品を応募されています。この作品は、名前から想像できる有名歌手のデビュー曲とTwilioを掛け合わせており、歌詞の冒頭部分にもある「7回目のベル」を検知するための複雑な制御も入っています。ぜひ、こちらは実際に作品紹介をご覧ください。

HALL OF DOERSの受賞とTwilio Championsプログラム立ち上げ

高橋さんはこのほかにも、今はSIGNALと呼ばれているTwilioの年次イベントにおいて、Twilioを使ったすばらしい取り組みをした世界中のエンジニアを表彰する「HALL OF DOERS」を受賞されています。この受賞は現時点でも日本から唯一のものであり、その結果、基本的には特定の条件を満たしたTwilio社員のみが着用を許されている赤色のジャケット(トラックジャケット)の着用が高橋さんに許可されています。

そして、その発展系とも言えるTwilio Championsプログラムを立ち上げる際、これまでもインタビューに参加いただいているTwilio Championsのみなさんを推薦していただいたそうです。私自身初耳だったのですが、日本のみなさんのすばらしい活躍を本社まで届けていただいたことについて非常に感謝しています。

開発者へのアドバイス

最後に開発者のみなさんに対して、自社システムを受託ではなく内製する企業とTwilioの相性がよく、その内製を行う企業に対してサポートや助言、伴走ができる人材が求められるのではないか、と提言いただきました。

そのためにはとにかく触ってみる、試してみて成長していくことが大事だというアドバイスもいただいています。そのうえで、Twilioは従量課金(Pay as You Go)モデルであり比較的低価格に始められるので、その意味でも相性が良いと思われます。

まとめとシーズン1のふりかえり

普段のエバチャンネルとは異なり1時間じっくりと高橋さんのお話をうかがうことができたため、非常に楽しい時間となりました。インタビュー全編はこちらよりご覧いただけます。

高橋さん、平日の夜にお時間をいただきありがとうございました。ぜひ、今後ともよろしくお願いします!

さて、今回でいったん「シリーズ1」終了となります。2020年11月からTwilio Championのみなさんと楽しいお時間を過ごさせていただきました。また、屈託のないご意見もいただいていますが、今後、私が開発者リレーションを担当する立場としてどんなことができるだろうかと考えるきっかけにもなりました。あらためてインタビューにご協力いただいたみなさん、ありがとうございました。

シーズン2は少しお時間をいただき、また新鮮な気持ちでお話をうかがえればと考えています。ぜひ、ご期待ください。

また、「Twilioについて体験・知見を共有したい」という方はぜひ、下記までご連絡ください。

 I can't wait to see what you build!