自己紹介:池原大然ーJapan Developer Evangelistとして入社しました

November 01, 2019
執筆者

池原大然 - ヘッダー

はじめまして!2019年10月より、デベロッパーエバンジェリストとして入社した池原大然です。先日、自己紹介記事を公開させていただきましたが、日本語でも投稿させていただきます。なお、英語版をベースに日本語版向けに変更・追記を行なっておりますので、直訳ではないという点はご了承いただけると幸いです。

英語版はこちらでご覧いただけます。
Introducing Twilio Developer Evangelist Daizen Ikehara

ユーザーインターフェース(UI)はどこにでもある!

みなさんは初めて開発したUIがあるアプリケーションを覚えていますか?
私自身は正確に覚えていませんが、ゲームをより効率的に攻略できるものであったと記憶しています。これまで、Diablo、Ultima Online、EverQuestと行ったオンラインゲーム黎明期のビッグタイトルをプレイしてきました。(いわゆるネットゲーム廃人と呼ばれた人種かもしれません)しばらく離れていたのですが、昨年、約10年ぶりにEverQuestに復帰し、以前ほどではありませんが時間を見つけてはプレイしています。これまでにメインキャラクターをプレイした総「日数」は532日を記録しており、これはEverQuestをこれまでに12,768時間プレイしてきたことになります。みなさんはひとつのゲームを長期間に渡って遊ばれた経験はおありでしょうか?

Daizen - EverQuest(JP)

このEverQuestが最盛期だった2000年代初頭、世界中の多くのプレイヤーと出会い、友達になることができました。夜な夜な50名以上の大規模グループ(”レイド”と呼ばれていました)でドラゴンや神々に挑み、寝落ち(オンライン状態のまま寝てしまうこと)したものです。あれから15年、仕事や家庭環境は変わりましたが、継続して連絡を取り続けている友達もおり、人生を一変させたゲームだと感じています。もし、EverQuestを過去にプレイされていた、あるいはコードを書くのが大好きな方がいらっしゃれば、イベント、展示会、ミートアップなどでぜひ、お声がけください!

Daizen - Hello(JP)

本題に戻ると、私は10年以上グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を専門としてきました。大学のコースでJava Swingを用いた画面構築が初めての体験でした。当時はコントロールの追加や配置をコードで直接行うという必要があり、試行錯誤していたのを覚えています。開発者体験はお世辞にも良いものとは言えませんでした。

その後、在学中にRADツールである、Visual Studioに出会いました。Visual Studioはデザイン画面でツールボックスからコントロールをドラッグ&ドロップしUIを構築することができます。ものの数分で素晴らしい(あるいは最低限の)UIを持ったアプリケーションを作れるという体験は非常に新鮮でした。

大学卒業後、.NETデベロッパーとしてキャリアをスタートしたのちに、約12年ほどUIコントロール(グリッド、チャート、ツリーなど)を専門とするベンダーでさまざまなロールを経験しました。フロントエンド技術は流行の移り変わりが早く、結果的に.NET、XAML、JavaScript、Objective-C、Java、jQuery、TypeScript、Angular、Reactなど、数多くの技術やフレームワーク、ライブラリーに触れる機会を持つことができました。

最近はこれまで以上にUIやユーザー体験(UX)が他者(社)との差別化を実現できる重要な要素となり、一定基準を満たしていないソフトウェアは、ユーザーに受け入れられなくなっています。

コミュニケーションもどこにでもある!そして変化していく

さて、コミュニケーションはGUIが世の中に出てくる前から存在していました。ボディーランゲージや会話、文字、のろし、手紙、電信、電話など様々な手法が発明され、利用されてきました。日本では、江戸時代の17、18世紀ごろに飛脚というサービス(制度?)が整備され、手紙が一般化することになったと言えるでしょう。飛脚は顧客から荷物や手紙を受け取り、リレー形式で輸送していました。一説には、東京から大阪まで(約600km)約3日を要していたそうです。現在なら3秒もあれば多くの場合、メッセージが届くという世界ですよね。

現在もコミュニケーションの主流は引き続き電話ですが、近年、EmailやSMS、Chatが一般化してきており、電話を全く利用しないというユーザーも存在します。私自身は、SMS/Chatを好んで使用し、電話やEmailを利用する頻度が大幅に減りました。

コミュニティとの関わり

今回、Twilioにデベロッパーエバンジェリストとして入社した理由の一つがコミュニティとの関わりです。これまで私は長い間、日本の.NET開発者コミュニティの皆さんと多くの時間を過ごさせていただきました。さまざまなコミュニティの勉強会にお邪魔させていただき、50回以上は登壇させていただいたのではないかと思います。懇親会にもほぼ毎回参加させていただき、開発者のみなさんと技術や趣味、キャリアについてなど、ざっくばらんに交流させていただいていました。「ベンダーから来た担当者」ではなく、「コミュニティの一員」としてお付き合いできていたのではないかと思います。

その中でも北海道で主に活動されている「CLR/H」さんの勉強会にお邪魔させていただいた際の体験は非常にユニークなものでした。その勉強会は「カソウ化デイ」と呼ばれており、仮装をしつつ、 「仮想化」についてのセッションをするという一風変わったものでした。まさに「カソウ化」ですね。私はピンクのうさぎさんのコスチュームでセッションに登壇させていただき、その日はその格好で過ごすことになりました。米国の「フレンズ」というドラマをご覧になったことがあれば、登場人物の「チャンドラー 」も同じような格好をしていましたね。かぶりものをしてコードを書くという体験はおそらく初めてだったと記憶しています。

Daizen - CLR/H

さらに、コミュニティの一員としての活動を続けたことで、2010年4月から2017年7月まで7回にわたってMicrosoft MVPを受賞することもできました。Microsoft MVPをいただけたことで開発者コミュニティでの認知度が上がり、新しいコミュニティで登壇する機会も増えました。また、米国、レドモンドにあるMicorosoft本社を訪問し、世界各国のMVP達と友好を深めるという大変貴重な機会も持つことができました。残念ながら現在は受賞期間を終えてしまいましたが、機会があればまた挑戦したいと考えています。

ここまで私の自己紹介をかねてコミュニティ、EverQuest、MVPなど様々な思い出をご紹介させていただきましたが、今後はさらに日本の開発者の皆様との新しい出会いや思い出を作らせていただければ幸いです!

ご連絡ください!

勉強会、ミートアップへの登壇や、開発者イベントへのスポンサーシップ依頼など、ぜひ、ご連絡ください。お待ちしております。