changelog 投稿内容のサマリ (2021年5月下旬の内容)

June 17, 2021
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レビュー担当者

changelog May-2021 2nd half JP

/changelogサイトへの投稿内容を、こちら/blogサイトに抄訳版として定期的にまとめてご案内しております。製品アップデートの内容のご確認にお役立てください。■■ なお当抄訳版は、月2回を目安に運用しております。最新情報の取得につきましては、これまで通り、/changelogサイトの内容をRSSフィード経由あるいはTwitterチャネル経由でご確認ください。■■ 最後に、内容が正確であるよう努めますが、差異等があると判断される場合にはオリジナルの/changelogサイトの投稿を参考にするようお願いいたします。また記載の日付は米国時間帯ベースとなること、あらかじめご了承ください。

Upcoming changes to column order in CSV output from call instance and list resource requests

2021年5月28日、フィルタ=Programmable Voice、リリース=GA [オリジナルの英語投稿はこちら]

Twilio Programmable VoiceサービスのAPIを通して個々のCallリソースCall ListリソースのCSV形式データを取得する際、そのレスポンス(データ列の並び順)が2021年7月1日(米国時間)に変更となる予定です。

CSVデータ列の順序は予め決まったものではなく、例えば新たなデータ列が追加されるなど、変更となる可能性が常にあります。レスポンスデータを基にデータ操作をするアプリケーション側では、データ列の提示順の変更による影響を受けないよう、柔軟なデータ処理ロジックを組むようにしてください。

詳細については、ドキュメントをご確認ください。

Support for undo and redo functionality in the Design and Code Editors

2021年5月25日、フィルタ=Twilio SendGrid Platform、リリース=GA [オリジナルの英語投稿はこちら]

Twilio SendGridサービスにおいて、デザインエディタやコードエディタで最近行った変更を元に戻したり、繰り返したりすることができるようになりました。

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行ったアクションを元に戻すには、エディタの上部にあるトップナビゲーションにおいて“もとに戻す(Undo)”矢印を利用するか、キーボード上のショートカットの“Ctrl + Z”もしくは“Cmd + Z”を利用してください。

行ったアクションを繰り返すには、エディタの上部にあるトップナビゲーションにおいて“繰り返す(Redo)”矢印を利用するか、キーボード上のショートカットの“Ctrl + Shift + Z”もしくは“Cmd + Shift + Z”を利用してください。

Super SIM is now available for download as an eSIM profile

2021年5月25日、フィルタ=Super SIM、リリース=Beta [オリジナルの英語投稿はこちら]

Twilio Super SIM® がeSIMプロフィールとしてダウンロードいただけるようになりました。 これまでSuper SIMは、物理的なSIM(2FF/3FF/4FF/MFF2のフォームファクター)としてご利用いただいておりました。今回のeSIMへの対応により、新たにご用意したAPI経由でSIMプロフィールを先ず予約し、その後予約済みのSIMプロフィールをダウンロードすることが可能となります。(TwilioのSM-DP+サーバから、eSIM/eUICCが有効化されているIoTデバイスに対してダウンロード。) 以下は、Super SIMプロフィールのダウンロードにおける典型的な処理フローです。

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Twilio Super SIMでは現在、Consumer Profile型と呼ばれるeUICC SIMをサポートしています。Consumer Profile型の前提の下でSuper SIMプロフィールをダウンロードするためには、お手元のIoTデバイスに、eUICC対応のSIM(フォームファクターは不問)、またLocal Profiles Assistant (LPA)ソフトウェアが含まれなければなりません。IoTデバイスの要件に関しては、Consumer Profile型eSIMのメリットについて詳述するブログ記事をご確認ください。

Manage Phone Numbers’ Messaging Service assignment in Console

2021年5月24日、フィルタ=Phone Numbers、リリース=GA [オリジナルの英語投稿はこちら]

Twilioから購入いただいた電話番号に対して、どのメッセージサービス(Messaging Service)を割り当てるかの設定が、Twilioコンソール上のPhone Numbersサービスページ内、特定電話番号の設定画面(“Configure”タブ)から行えるようになりました。

ある電話番号がメッセージサービスの”Sender Pool”に割り当てられており、メッセージサービス側の“Integration”が「“送信元となっている各Twilio番号ごとに設定されているwebhook先に処理を委譲する” (Defer to sender’s webhook)」設定(以下changelog投稿記載の新機能を参照)の場合、その電話番号のMessaging設定で、メッセージサービスの指定と従来どおりの設定(Configure With Other Handlersの箇所)の両方を行うことが可能です。

受信メッセージの処理がメッセージサービス側の設定に基づいて行われる構成となっているのか、電話番号側の設定に基づいて行われる構成となっているのか、以下画面キャプチャ(コンソール上の電話番号管理のページ)、赤色の囲み部分における太字表記の部分(設定により表記が微妙に変わります)も含めて判断できるようになっています。

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Messaging Services Defer to Sender's Webhook Option now available

2021年5月24日、フィルタ=Programmable Messaging、リリース=GA [オリジナルの英語投稿はこちら]

Twilio Programmable Messagingのメッセージサービス機能において、受信メッセージをどのように処理するかについて、“送信元番号毎にwebhook先に委譲する” (Defer to sender’s webhook) という選択肢が新たに追加となりました。今回追加の選択肢では、メッセージングサービス内の送信元番号毎に設定されているwebhook先の規定ロジックに処理を任せることが可能となり、メッセージサービスの単位(=特に送信面)では共通性を保ちつつも、(受信面において)番号毎に異なる処理を行うことが可能となります。

今回の新たな選択肢は、コンソール画面内、Messaging Serviceの箇所、Integrationsの画面セクションにて確認いただけます。(ドキュメントサイト上、こちらから当該の設定をご確認いただけます。)

New SMS Commands API to Replace Commands API

2021年5月24日、フィルタ=Super SIM、リリース=Beta [オリジナルの英語投稿はこちら]

Twilio Super SIMデバイスと皆さんのアプリケーションとの間でマシン間のSMSメッセージ交換を可能とする、新たな“SMS Commands API”を導入します。この新APIは、既存のCommands APIを置き換える位置付けであり、新たなトランスポート上で同様のCommands系APIを将来検討することが可能となるように導入されました。両APIで提供される機能セットはほぼ同じですが、プロパティ名(例: command (旧) vs payload (新))などの観点で微妙に異なる部分もあります。

Commands API(旧)は、Super SIMが正式(GA)リリースとなる前段階で対応停止の予定であることもあり、できるだけ早い段階で、新たなSMS Commands APIへの移行を進めてください。

Super SIM Connection Events on Event Stream

2021年5月24日、フィルタ=Super SIM、リリース=Beta [オリジナルの英語投稿はこちら]

Twilio Super SIMの接続性イベント(Connection Events)を追跡することで、Super SIMに接続中のデバイスのジャーニーを確認することができます。ここで言うジャーニーは、Super SIMのモバイルコアサービスに対して各デバイスが接続確立を図ってきた初期段階に始まり、接続確立完了およびデータ利用の開始、データセッションの終了の各段階を含みます。データセッションが開始されると、接続の間じゅう更新イベントが発行され、ほぼリアルタイムにデータ利用の情報を確認することが可能です。

supersim-evtstreams-jp

また今回、Super SIMの接続性イベントをTwilio Event Streamsを介して配信することが可能となりました。Event Streamsは、Twilioの各プロダクトからのさまざまなイベントを一元処理しターゲットへ配信するAPIサービスであり、ターゲットにはAmazon Kinesis、任意のwebhook宛先を含みます。

詳細(含: 利用開始のガイド)については、ドキュメントをご確認ください。

A new major version of Serverless Toolkit is now available

2021年5月24日、フィルタ=Serverless、リリース=GA [オリジナルの英語投稿はこちら]

@twilio-labs/plugin-serverless および twilio-run のメジャーバージョンをリリースいたしました。このリリースに伴って .twilio-functions の仕組みは終わりを迎えることになり、上記2つのファイルによる仕組みで置き換わることとなります。

今回のメジャーリリースは、本質的に大きな変更を含みますので、その内容をブログ記事でご確認いただけますようお願いいたします。

また不具合修正、新機能、開発者体験の向上以外にも、新たなTwilio CLI Pluginである “@twilio-labs/plugin-assets” をお届けします。これにより、コマンドライン(CLI)から公開アセットをTwilioインフラ側へ簡単にアップロードいただけます。

twilio plugins:install @twilio-labs/plugin-assets (← インストール)

twilio assets:init (← 初期化)

twilio assets:upload YOUR_FILE_NAME (← アセットのアップロードの例)

参考までに、今回のタイミングで、関連のプロジェクト全体をモノリシックリポジトリに移行しました。これにより、弊社側の開発サイクルをさらに高速にまわし、機能強化を迅速にお届けすることが可能となります。

なお、プロジェクト“Twilio Labs”(今回のリポジトリ“serverless-toolkit”はTwilio Labsの一環としてお届けしています)に関するリマインドですが、所謂Twilioの正式な製品・サービス提供ではないため、このリポジトリに関する不具合や要望等については、GitHub上でご報告をいただけますようお願いいたします。

最後に、サーバーレスツールキット(Serverless Toolkit)は一連のツール群で構成されており、Twilio Functions及びTwilio Assetsの開発を支援する目的を有しています。関連するブログ記事をお読みいただき、最新のメジャーバージョンで追加・変更された内容を包括的にご確認ください。

Voice Insights Gateway TLS 1.0/1.1 Shutdown

2021年5月24日、フィルタ=Programmable Voice、リリース=GA [オリジナルの英語投稿はこちら]

Twilio Programmable VoiceサービスのVoice Insights機能について、その接続先ゲートウェイ(eventgw.twilio.com)におけるTLS 1.0/1.1プロトコルへの対応が2021年6月1日(米国時間)をもって終了し、それ以降はTLS 1.2への対応となります。参考までに、Voice Insightsゲートウェイ(接続先サーバ)は、Voice SDK(接続元クライアント)においてセンサーが収集したイベントや計測したメトリクスを発行する際の受け口の役割を担っています。

Programmable Voice Calls Per Second Changes

2021年5月24日、フィルタ=Programmable Voice、リリース=GA [オリジナルの英語投稿はこちら]

Programmable Voiceサービスに関して、コンソール画面のSettings | Generalページの箇所に、Calls Per Second(CPS; 秒あたりの同時架電数)に関してセルフサービス形式で設定できる箇所(こちら)を設けました。コンソール画面のElastic SIP Trunkingの箇所にもCPS設定を行える箇所がありましたが、同じ狙いがあります。また画面上設定できる最大値が、15から30へとアップしました。

Video Log Analyzer data now available over Event Streams

2021年5月24日、フィルタ=Programmable Video、リリース=Beta [オリジナルの英語投稿はこちら]

Twilio Event Streamsにおいて、Twilio Programmable VideoサービスのVideo Log Analyzerのデータを配信することが可能となりました。特にRoomおよびParticipantのサマリーデータに焦点を当てて配信いたします。具体的には、RoomおよびParticipantのサマリーデータの処理が終わり次第、Event Streamsに対するデータ発行が行われ、その上でEvent Streamsサービスの動作原理に基づき、興味のあるイベントデータへのサブスクライブ(購読加入)、設定済み配信先への実際の配信が行われます。Event Streamsの詳細については、関連のブログ記事をご確認ください。

Changes to <Dial> behavior for Enhanced Programmable SIP Feature Accounts

2021年5月24日、フィルタ=Programmable Voice、リリース=GA [オリジナルの英語投稿はこちら]

(投稿の本文記載に差異があるように見えますが、実際には) 直後の投稿と本質的に同じ内容です。こちらを優先してお読みいただければ幸いです。

Twilio Programmable VoiceサービスのTwiML <Dial>タグについて、“Enhanced Programmable SIP Features”機能が設定画面上有効されたアカウントで、その振る舞い変更を行う予定です。コールフロー上の本質的な動作変更となりえますので、ご確認ください。また、“Enhanced Programmable SIP Features”機能が設定上有効されていないアカウントにおいては、振る舞い(動作)変更はありません。変更内容は以下の通りです。

  • <Dial>タグのactionパラメータ値(URL)が指定されている場合、“親”コールが新たなTwiML処理へと更新された際に、TwilioインフラはそのURL値に対してコールバックリクエストを掛けます[⇒ここが今回の変更点]。ただし、actionパラメータのURL先から戻されるTwiMLコードについて、Twilioインフラではコード実行されません。TwiMLの制御的に、新たなTwiML処理に既に遷移しているからです。(関連情報: こちらこちらこちら)
  • <Dial>タグのactionパラメータ値(URL)が指定されていない場合、“親”コールが新たなTwiML処理へと更新された際に、“親”コールは現在処理中のTwiMLドキュメント上の次の処理ステップ(動詞句)に進みます。多くの場合、<Dial>タグの次に来る処理ステップ(動詞句)は実際には実行されません。というのも、“親”コールが新たなTwiML処理へと更新されてしまっているからです。ただし、次に来る処理ステップ(動詞句)が<Redirect>の場合、リダイレクト先のURLに対してリクエストを掛けます(が、URL先から戻されるTwiMLコードについて、Twilioインフラではコード実行されません)。

今回の変更は、“Enhanced Programmable SIP Features”機能が有効されたアカウントと有効化されていないアカウントの振る舞いを一貫したものとするための措置です。

Enhanced Programmable SIP機能の詳細については、ブログ記事およびTwiML changelog(変更履歴)をご確認ください。

Upcoming Changes to <Dial> Verb

2021年5月24日、フィルタ=Programmable Voice、リリース=GA [オリジナルの英語投稿はこちら]

(投稿の本文記載に差異があるように見えますが。実際には) 直前の投稿と本質的に同じ内容です。上側の投稿を優先してお読みいただければ幸いです。

Twilio Programmable VoiceサービスのTwiML <Dial>動詞句について、機能強化を行う予定です。これら変更はSIP接続の文脈で適用されるもので、皆さまのコード上に影響が及ぶかどうかの確認(場合によってはコード変更)を2021年7月31日までに行っていただくようお願いいたします。(日時は、明記ない限り原則米国時間となります。)

皆さまの既存アプリ・コードは多くの場合に変更不要で、現状コードのまま継続動作するはずです。しかし、機能強化や振る舞い変更の中には、当該機能が有効化されたテスト環境下で慎重にテストする必要、また場合によってはコード変更を行う必要が生じるものも含まれます。

現時点では、ここで述べた機能強化を享受するためには、コンソール画面のProgrammable Voice Settingsページにおいて、今回機能強化に明示的にオプトインいただく必要があります。当該アカウントワイドで、これら機能強化が有効化されます。その後2021年7月31日に、今回の機能強化を全てのTwilioアカウントを横断して(=オプトインする必要なくユニバーサルに)有効化する予定です。

2021年7月31日までに、アプリケーション・コードを確認し、必要なコード変更を行い、テストいただく時間を十分に確保ください。対処に際してご不明点等ございましたら、サポート部門までご連絡をください。

詳細については、TwiML changelog(変更履歴)をご確認ください。

SAML 2.0 Single Sign-On (SSO)

2021年5月19日、フィルタ=Twilio SendGrid Platform、リリース=Beta [オリジナルの英語投稿はこちら]

Twilio SendGridをSAML 2.0対応のID管理ツールと連携することができるようになりました。連携先の例として、Okta、Duo、Microsoft Azure等が挙げられます。このSSO連携機能を活用することで、アカウントの権限管理をセキュアに一元化することが可能で、パスワード要件、多要素認証、従業員のオンボード等の管理が簡素化されます。このSSO連携の設定においては、SendGrid側のTeammates(チームメート; サブユーザ的な存在)をSSO IDプロバイダ(IdP)側のユーザに関連付けます。SSO IdP側の各ユーザは、SendGrid側のアカウント1つ、あるいはサブユーザ1人にしか関連付けられないことにご留意ください。(少なくとも本SSO連携機能のパブリックベータ期間における仕様。)

SSO権限設定についての詳細は、ドキュメントをご確認ください。

Plugins Dashboard and Plugins API are now Generally Available

2021年5月17日、フィルタ=Flex、リリース=GA [オリジナルの英語投稿はこちら]

Twilio Flexに関して、プラグインダッシュボード画面(Plugins Dashboard)機能およびプラグインAPI(Plugins API)機能が正式リリースとなったことをお知らせいたします。(正式リリースに伴いTwilio SLAの対象となります。SLA等については、サポートプランのページからご確認いただけます。)

まずプラグインダッシュボード画面機能ですが、コマンドラインに頼らずとも、管理画面を介したプラグインの管理が可能となります。また、プラグインダッシュボード画面機能はプラグインAPI機能の上で動作しており、プラグインAPI機能ではプラグインに関するDevOps系の各種操作(以下参照)を行うことが可能です。

  • オペレータ向けにどのプラグインを有効化するかを制御
  • Flexベースのセンター運用の更新に伴い、プラグインのバージョンやリリース履歴を追跡
  • オペレータからの申告に基づいてプラグインをトラブルシュートするにあたり、正常動作が確認されている最新構成に切り戻す

詳細については、ダッシュボードに関するガイドマイグレーションガイドをご確認ください。

flex-plugins-dashboard-delete-jp