changelog 投稿内容のサマリ (2021年10月上旬の内容)

January 14, 2022
執筆者
レビュー担当者

changelog Oct-2021 1st half JP

/changelogサイトへの投稿内容を、こちら/blogサイトに抄訳版として定期的にまとめてご案内しております。製品アップデートの内容のご確認にお役立てください。■■ なお当抄訳版は、月2回を目安に運用しております。最新情報の取得につきましては、これまで通り、/changelogサイトの内容をRSSフィード経由あるいはTwitterチャネル経由でご確認ください。■■ 最後に、内容が正確であるよう努めますが、差異等があると判断される場合にはオリジナルの/changelogサイトの投稿を参考にするようお願いいたします。また記載の日付は米国時間帯ベースとなること、あらかじめご了承ください。

Spam Reporting Improvements

2021年10月14日、フィルタ=Twilio SendGrid Platform、リリース=GA [オリジナルの英語投稿はこちら]

Twilio SendGrid Eメールではスパムレポートのイベントを補足・処理・記録する機構を更新いたしました。受信者がスパムメールであるとマークした際にメールボックスプロバイダがSendGridへ送るスパムレポートイベントに関する処理・カウントを、より正確に行えるようになります。

この更新により、SendGridアカウントの一部で一時的にスパムレポートのイベント数が上がり気味になる可能性があります。受信者によってスパムとマークされたメールへのSendGrid側キャッチアップが終わると、この「上がり気味」の状況は落ち着きます。スパムレポートイベント数の一時的な上昇は、(メール配信プログラムの品質低下などにより)より多くの受信者が以前との対比でスパムとマークするようになったことを意味するものではありません。上述のように、2021/10/14以降に該当サブシステムがロジック更新したことによるものです。

本機能は正式リリースとなりましたが、お客様アカウントを横断して徐々に展開していきます。

Apple Machine Open Indicator - Generally Available

2021年10月11日、フィルタ=SendGrid Email API、リリース=GA [オリジナルの英語投稿はこちら]

Twilio SendGrid Eメールサービスのイベントウェブフックの機構においてApple Machine Open Indicatorをサポート開始いたしました。Eメールの開封イベントは今後、新たなboolean型パラメータ「sg_machine_open」を含むようになり、Apple社のメールプライバシー保護の機能により機械的に生成された開封イベントであるか否かを示します。

Super SIM Distributed Internet Breakout - Singapore

2021年10月11日、フィルタ=Super SIM、リリース=Beta [オリジナルの英語投稿はこちら]

Twilio Super SIMサービスでは、そのバックボーンである分散型IoTモバイルコア機能をシンガポール拠点にも増設いたしました。アジア環太平洋地域のお客様向けにインターネットブレークアウトを提供することができますので、IoTパフォーマンス向上に寄するものと考えています。今回の拠点展開により、米国アッシュバーン、フランクフルト、そしてシンガポールにブレークアウト展開できたことになり、今後も世界中のお客様を意識して拠点展開を進めていく予定です。

ブレークアウトを多拠点に有することで低遅延というメリットをもたらしますので、音声やビデオをIoTデバイス上でリアルタイムに利用するユースケースが促進されるのではと予想しています。またデータが地域的な境界を超える必要性が薄まりますので、IoT利用にまつわる各種データ処理・格納のローカル性が高まるメリットもあります。

シンガポール拠点のブレークアウト機能を利用するには、Super SIMサービスにおいてパラメータAPNを sg1.super に設定する必要があります。(設定の詳細は、ドキュメント「How to Set a Device’s APN for Super SIM」をご確認ください。)パラメータAPNの現在のデフォルト値 super を利用すると、米国アッシュバーン拠点にあるモバイルコアを通してトラフィックがインターネットへブレークアウトしますので留意が必要です。参考までに、フランクフルトからブレークアウトする場合にはパラメータAPNを de1.super に設定します。

シンガポール拠点のブレークアウト機能を利用したい場合、先ずは弊社サポートまでご相談ください。

Quota increases for WebRTC Go

2021年10月6日、フィルタ=Programmable Video、リリース=GA [オリジナルの英語投稿はこちら]

Twilio Videoでは3種類のビデオルームが利用可能ですが、今回、WebRTC Goルームの容量拡張をリリースいたしました。(WebRTC Goは、2020年10月のSIGNALイベントにおいてアナウンスした、1対1のビデオアプリケーションを無料でご利用いただけるルーム種別です。)

Goルームでは従来、メディアリレー用にTURNサーバを利用する際に月次25GBまでという制限がありました。この制限は2人が1ヶ月間ビデオチャットをし続けることが可能という量でしたが、この制限を今回撤廃いたしました。また、Twilioアカウントあたりで存在していた同時100[参加者]の上限についても、今回500[参加者]へと容量拡張いたしました。これは、1対1(参加者2名)のGoルームをTwilioアカウントあたりで同時250ルームまで稼働させられる容量を意味します。

今回の容量拡張そしてここ数ヶ月の機能強化については、ブログ記事「One Year of WebRTC Go(英語)」をご確認ください。

Changes to the Emergency Calling API

2021年10月6日、フィルタ=Phone Numbers、リリース=GA [オリジナルの英語投稿はこちら]

主に北米市場に関係する機能であり、参考程度にお読みください。

緊急通報向けの住所情報を電話番号に関連付ける場合、Twilio Phone Numbers APIのIncomingPhoneNumbersリソースで、EmergencyStatusをActiveに設定する必要はありません。EmergencyStatusActiveまたはInactiveに設定しても無視されますので、緊急通報機能の有効・無効化には影響しません。

着信電話番号のデータを取得する際、緊急通報向けの住所情報に関する登録状況を示す新パラメータEmergencyAddressStatusが返され、その値はregisteredunregisteredpending-registrationpending-unregistrationregistration-failureあるいはunregistration-failureのいずれかとなります。

米国およびカナダの電話番号をご利用の音声サービス利用者は、緊急通報機能に際して、FCCおよびCRTCのE911サービスの規則に準拠する視点から、実在する正確な住所を提供する必要があります。仮に緊急通報向けの住所を登録せずに米国またはカナダの電話番号から911通話を行った場合、Twilioでは911通話毎に75ドルの費用をお客様に課金させていただきます。これは、911通話を国の緊急ロケーションセンターに接続し、訓練を受けたエージェントに緊急通報に係る所在情報を収集してもらうためです。

詳細については、 SIP TrunkingおよびProgrammable Voiceに関するドキュメントをご確認ください。

WhatsApp Phone Number Migration is Generally Available

2021年10月1日、フィルタ=Programmable Messaging、リリース=GA [オリジナルの英語投稿はこちら]

WhatsApp Business API対応の既存電話番号をTwilio Messagingのプラットフォームに番号移行する機能を正式リリースしました。既存電話番号を他のビジネスソリューションプロバイダーを通じて取得・登録したか、またはFacebookから直接取得・登録したかしたかに関わらず、いつでもTwilioプラットフォームへ移行できます。移行後は、電話番号の表示名、メッセージ送信の制限レベル、品質評価、Official Business Account(公式法人アカウント)のステータスが、いずれも維持されます。また、以前登録されていたアカウントの高品質メッセージテンプレートも、Twilioの新しいアカウントにコピーされます。

WhatsApp用の番号をTwilioプラットフォームに移行する場合には、サポートサイト記事をご確認ください。

A2P Brand Registration Secondary Fee Waiver Ended

2021年10月1日、フィルタ=Programmable Messaging、リリース=GA [オリジナルの英語投稿はこちら]

主に北米市場に関係する機能であり、参考程度にお読みください。

米国10DLCトラフィックのA2Pプライマリ(主)ブランドとして登録されたお客様は、セカンダリ(副)審査と呼ばれるプロセスを通じて、キャリアによるブランド審査が自動的に行われます。この審査には40ドルの費用がかかりますが、2021年9月30日まではTwilioが負担していました。今回、猶予期間が終了したため、今後はお客様に該当費用を課金させていただきますので、今後は請求書にて該当項目をご確認ください。

* A2P(アプリケーション-to-パーソン; 企業アカウントから消費者ユーザーへSMS送信する形態), ** 10DLC(10-Digit Long Code, SMS送信元となる米国の10桁の電話番号)

Starter(スターター)ブランドおよびスターターキャンペーンについては、2021年10月1日時点では引き続き無償の扱いとなります。