SMSで通知を送信する方法

April 13, 2020
執筆者

SMS arrived

自己紹介

はじめまして、Twilioテクニカルサポートエンジニアの杉山です。
2019年9月に入社し、普段は日本及びグローバルのサポートケースのハンドリングを主とした業務に就いております。
なかなか外に出る機会はありませんが、今回はブログに挑戦したいと思います。

はじめに

弊社ブログでもすでに「新型コロナウィルス感染症(COVID-19)に関する支援策のご案内」を紹介させていただいておりますが、刻々と状況が変わる中、以下のような場面ではSMSが非常に便利です。
ご検討いただける一つの材料になれば幸いです。

  • サービスを利用している方にメッセージを送りたい
  • 電話番号くらいしかユーザーの情報がない
  • 一斉にメッセージを送信したい

ヒント

SMS送信は「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律」の規制対象となります。サービス運営者様は送信前に、今一度同法ならびに弊社規約のご確認をお願いいたします。
また送信にあたっては運営者様自身の規約もご確認下さい。

SMSとは何か

SMS(ショートメッセージ)とは主に携帯電話間でメッセージを送受信するシステムです。
日本語換算で約70文字を送信でき、相手方の電話番号だけで送信できます。
またほぼすべての携帯電話(ガラケー・スマホ)で受信ができるためメッセージを伝える手段として優れています。
TwilioではSMSを送信するためのガイドラインを提供しております。日本国外に送信する場合も是非ご覧ください。

送信者ID (Sender ID)と その要素

送信者IDとはSMSで重要な要素の一つです。
送信には宛先も必要ですが、送信元(送信者ID) も必要です。
日本では送信者IDに英数字送信者ID(Alphanumeric Sender ID)および電話番号を使うことができます。
電話番号を送信者IDに利用したい場合は海外番号を使うことになります。TwilioではSMSを送信できる日本番号を提供していないためです。

米国番号は、購入に当たり書類等(Regulatory Bundles)が不要なためテストに最適です。

送信者IDを英数字送信者ID(Alphanumeric Sender ID)および電話番号のどちらにするか選ぶにあたっては、以下の検討すべき項目があります。

  • 送信者IDタイプ
  • 片方向(1 way)・双方向(2 way)
  • 秒間送出速度(MPS - Message per second)
  • 料金
  • 電話番号の購入の必要・不必要

送信者IDタイプ

片方向・双方法

秒間送出速度

(MPS)

1通あたりの料金

電話番号必要・不必要

英数字送信者ID

片方向

10

0.08 米ドル

不必要

電話番号(US番号を想定)

双方向

1

0.08 米ドル

必要

その他

問い合わせ下さい

問い合わせ下さい

問い合わせ下さい

問い合わせ下さい

  • その他の地域宛の料金はこちらをご覧下さい。

それぞれの送信者IDの利点・欠点

 

利点

欠点

英数字送信者ID

  • 会社名など意味のある文字を送信者IDに設定できる
  • 電話番号購入の必要がない
  • より多いMPS
  • 片方向で、受信者が返信できない
  • 日本以外に送信する場合は注意が必要(対応していない国あり)

電話番号(US番号を想定)

  • 双方向
  • 電話番号を認識できる
  • US番号は日本人が見慣れていない
  • 少ないMPS (コパイロットを使ってMPSの制限を回避可能)
  • 返信した場合国際SMSになり高額な料金が利用者に課される可能性がある
  • 双方の到達率に違いはありませんが、いずれもキャリア、回線事業者のフィルタリング対象となります。
  • 秒間送出速度(MPS)に関してより詳しい情報はこちら(Understanding Twilio Rate Limits and Message Queues)をご参照ください。

どこで試せるの?

Twilioはコミュニケーションに関する「API」を提供している会社です。
APIを使うことが前提になっていますが、APIエクスプローラーという素晴らしいテストシステムをご用意しているので、コードを書かずともSMSの送信を体験できます。
今回は電話番号の購入が必要ない英数字送信者IDを使った方法を以下紹介します。

注意

「英数字送信者ID」を使ったSMS送信をするためにはアカウントをアップグレードする必要があります。
トライアルアカウントでテストしたい場合は米国の番号をご利用下さい。(トライアル期間は無料です)

手順

     1.Twilioコンソールにログインします
     2.API Explorerにアクセスします
     3.Programmable SMS > Messages > POST (Create a Message) を探します

     

API Explore for SMS

     4. 必要な情報を入力します。

  • To : SMS送信先をE164形式で入力します。例えば、(090)xxxx-yyyyの場合は、国番号(+81)を付け加え、最初の0を取った値である+8190xxxxyyyyと入力します
  • From : 英数字送信者ID(好きな文字)を入力 もしくは SMSが有効なTwilio番号を入力します
  • Body : 送信したい文字列を入れます

API Explore for SMS2

ヒント

Fromに英数字送信者IDを好きな文字を入れ、「Enter」を押すと確定されます。
タブを押したり、マウスで次の項目を選択すると入力した文字が消え、設定が完了しません。

    5.「Make request」ボタンを押します

以下のメッセージが出ればTwilioにAPIリクエストが送信され受領されたことが確認できます。
201 - CREATED - The request was successful. We created a new resource and the response body contains the representation.

    6. 届きました!!

SMS arrived

     7.各プログラミング言語の例を「Request」タブから選べます。

このコード(下記の例ではCurlコマンド)をご自身のアプリに組み込むことができます。
他にはJava,Ruby,PHP,Python,C#,Node-jsがあります。

curl command for sms

ぜひご自身のアカウントで試してみて下さい!

Twilioのアカウントは持っていますか?

https://www.twilio.com/try-twilio から作成することができます。
トライアルアカウントには各種制限があります。こちら(Twilio Free Trial Limitations)をご覧ください。

技術的な質問がありますか?

SMSが届かない、うまく動作しない 等技術的な質問がございましたらTwilio Consoleからケースを上げてください。

その他質問に関してはこちらに!

営業へのお問い合わせへお願いいたします。日本語で対応いたします。