changelog 投稿内容のサマリ (2022年5月下旬の内容)

June 08, 2022
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レビュー担当者

changelog 202205bottom JP

/changelogサイトへの投稿内容を、こちら/blogサイトに抄訳版として定期的にまとめてご案内しております。製品アップデートの内容のご確認にお役立てください。■■ なお当抄訳版は、月2回を目安に運用しております。最新情報の取得につきましては、これまで通り、/changelogサイトの内容をRSSフィード経由あるいはTwitterチャネル経由でご確認ください。■■ 最後に、内容が正確であるよう努めますが、差異等があると判断される場合にはオリジナルの/changelogサイトの投稿を参考にするようお願いいたします。また記載の日付は米国時間帯ベースとなること、あらかじめご了承ください。

Limitations to Category Statistics for All Customers

2022年5月16日、フィルタ=Twilio SendGrid Platform、リリース=GA [オリジナルの英語投稿はこちら]

Twilio SendGrid Emailの新規のお客様について、2022年3月16日より、Category Statistics(カテゴリー統計)データへのアクセスに「7日間ローリング*」ベースの制限が適用されておりました(英語表記日本語表記)。これを受けて、今回2022年5月16日より、同じ制限をすべてのお客様に対して適用開始しております。

具体的には、ある日のEメール配信に適用されたカテゴリーの(統計)データは、最初の7日間は制限なくアクセスが可能です。(どのカテゴリがどの程度利用されたのか等を、特段の制限なく振り返ることができます。)7日経過後の8日目には、フリープランのお客様の場合には上位100カテゴリーへのデータアクセス(振り返り)が、有料プランのお客様の場合には上位1,000カテゴリーへのデータアクセスが提供されるように制限が適用されます。

(* ここでのローリングとは、7日間の区間が、今日の分について、明日の分について、明後日の分について、と日にち単位でスライドしていくことを意味します。)

カテゴリーの統計データへのアクセスを制限なく必要とする場合には、7日間ローリングの区間内においてEvent Webhook機能を使用してデータを取得し、皆さまの自社管理システムにてデータ保持することで対処可能です。

2022年3月16日以前に作成されたTwilio SendGridアカウントでは、2022年5月16日以前に生成されたカテゴリー統計データに対して一時的に制限なくアクセス可能ですが、制限がない状態はあくまでも一時的なものですので、上記第1段落で述べた動作仕様に近々遷移するものと前提を置いた運用を行うようにお願いいたします。

今回ご案内する変更の仕組みについては、ドキュメント「Working with Categories」の「Limitations」セクションでその詳細をご確認いただけます。

なお、今回述べたようなデータアクセスの制限のない「Unique Arguments」機能が、配信されたEメールの分類において最適なソリューションであるとお考えのお客様は少なくありません。ブログ記事「Categories vs Unique Arguments: Benefits & Limitations」(英語)も併せてご確認ください。Eメールの分類やトラッキングについて詳しく解説させていただいております。

Bounce Classifications now in Twilio SendGrid Event Webhook

2022年5月17日、フィルタ=SendGrid Email API、リリース=GA [オリジナルの英語投稿はこちら]

Twilio SendGrid Email APIにおける分析系機能に関して、バウンス理由の分類がTwilio SendGridのEvent Webhookの情報に含まれるようになりました。イベントWebhookは、イベントレベルのデータを取り込み、メール配信プログラムに関するより多くの知見を収集するための強力な方法です。Twilio SendGridのイベントWebhookを使用することで、Twilio SendGridがメールを処理する際に発生するイベントの情報を指定されたURLにHTTP POSTで通知し、お客様自身が管理するデータ集約ロジックで分析が行えるようになります。BounceイベントやDeferralイベントのペイロードにbounce_classificationを追加することで、メールがバウンス、ブロック、または一時的に受信側のメールサーバーからアクセスが制限されているなどの理由についての詳細な知見を提供することができます。

Flex UI 1.31 is now available, with Degraded mode for Flex UI partial initialization during service disruption

2022年5月18日、フィルタ=Flex、リリース=GA [オリジナルの英語投稿はこちら]

Flex UIの最新リリースv1.31で、Degraded(制限付き)と呼ばれる動作モードを導入しました。Flexの内部コンポーネント(例: TaskRouter、Conversations、Voice、Sync等に関するSDK)の幾つかがダウンしている場合でも、Flex UIは制限付きの機能モードで初期化され、動作します。Twilioのサービスに障害が発生した場合、Flexユーザーは依然としてFlexにログインすることができ、障害の影響を受けない分野のタスクを実行することができます。例えば、Twilio Voiceに障害が発生した場合、オペレーターはメッセージ系のFlexタスクを引き続き処理できます。

ユーザーには、Flex UI の正常な動作が妨げられる可能性があることを知らせる通知が表示され、エラーの詳細とログを含む詳細なレポートをダウンロードすることができるようになります。

エラーの処理と報告の詳細については、Flex UI のトラブルシューティングガイドをご覧ください。

New WhatsApp Media Content Types Supported on Twilio

2022年5月23日、フィルタ=Programmable Messaging、リリース=GA [オリジナルの英語投稿はこちら]

WhatsAppメッセージをメディアを含む形での送信する際、Microsoft Word、Excel、PowerPoint、特定の音声ファイルなど、新たなコンテンツ種別に対応するようになりました。対応するメディア種別の詳細についてはドキュメントをご確認ください。

Announcing Dual-Channel Voice Recordings by Default

2022年5月25日、フィルタ=Programmable Voice、リリース=GA [オリジナルの英語投稿はこちら]

Twilio Voiceに関する機能強化です。通話録音について、デフォルトの動作としてデュアルチャネルで保存・格納されるようになりました。結果として、録音された通話の個々の参加者を各々別のものとして処理することが可能になりました。また、この動作仕様の変更にあたり、追加費用はかかりません。この変更により、2者間通話の録音音声ファイルは2チャネルから構成されるようになり、通話の各レグの音声が各々のチャネルに含まれるようになります。

このリリース以前は、各参加者を別々のチャネルで録音するにはデュアルチャネルを指定する必要があり、すべての音声トラックがシングルチャネルに混声されるのがデフォルトの動作でした。今回のリリースでは、新しくRequestedChannelsというクエリパラメータを使用し、録音ファイルをシングルチャネルに混声してダウンロードするか、デュアルチャネルのままダウンロードするかを指定できます。RequestedChannelsクエリパラメータが指定されていない場合は後方互換性の視点から、デフォルトのダウンロードは録音時の指定(RecordingTrackとRecordingChannelの組)に応じてモノラルまたはデュアルになります。

recordingTrackパラメータを用いて、通話の音声トラックのうち片側方向のみ(着信方向または発信方向)を録音するように指定することは依然として可能で、この場合には録音ファイルは常にモノラルになります。

また、TwiML言語の<conference>名詞句や<record>動詞句など、デュアルチャネルがサポートされていないケースでは、通話録音は、すべての音声がシングルチャネルのファイルに混声されます。

今回のリリースでは、デュアルチャネル録音の格納・保存については、シングルチャネルの場合との比較で追加費用はかかりません。

デュアルチャネル通話録音は、すべての新規アカウントでデフォルトで利用可能な機能です。また、既存アカウントに対しても徐々に導入されていく予定です。

デュアルチャネル録音機能により、録音データから各種の知見が引き出され、例えば書き起こしの精度向上などの効果がもたらされるものと考えていますが、この辺りの詳細については、英語ブログ記事「Announcing Dual-channel Call Recordings by Default」をご確認ください。

Flex UI 2.0 is now in Public Beta

2022年5月26日、フィルタ=Flex、リリース=Beta [オリジナルの英語投稿はこちら]

flexUI20BetaJP

Flex UI 2.0のパブリックベータリリースを提供開始いたしました。Flex UI 2.0はFlex UIのメジャーリリースであり、待望のアップデートが多数含まれています。その中でも、特に注目すべきものを以下で紹介します。

今後のFlexリリースのための土台

Flex UI 2.0は、非同期型チャネルの新しいプラットフォーム「Flex Conversations」におけるUI/UXの土台となるもので、Conversations API、Interactions API(新API)、WhatsAppやEメールなどの新しいチャネル(Eメールチャネルについては近日提供開始)への対応など、新機能が提供されます。もちろん、Flex UI 2.0では従来のチャンネルを引き続きサポートします。

開発者向けに共通ツールを提供

Flex UI 2.0は、React、Material、Emotion、Reduxといった主要な依存ライブラリの最新バージョンを使用しています。これにより、弊社がFlexというアプリケーションを構築する際に完全にサポートされた最新技術を活用しているという側面だけでなく、エコシステム上のプラグイン開発者もこれら最新パッケージを利活用して、付加価値プラグインを構築することが可能となります。

ビルドツールとしてTwilio Pasteを活用

Flex UI 2.0はWCAG 2.1のレベルAA標準に準拠しており、またアクセシビリティに関するTwilioのデザインシステムであるPasteを活用しています。(よって、Flex UIの見た目の感覚が従来1.x系との対比で少し変わっています。)さらに、Pasteの統合コンポーネントライブラリを活用することにより、アクセシビリティへの配慮があるプラグインをFlexのプラグイン開発者が構築できるようにしています。

Flexアカウントを新規開設する場合、Flex UI 2.0がデフォルトで有効になります。また、既存のFlexアカウントについては移行ガイドをご確認ください。

Flex UI 2.0の詳細については、リリースノートをご確認ください。

Announcing Flex Conversations Public Beta

2022年5月26日、フィルタ=Flex、リリース=Beta [オリジナルの英語投稿はこちら]

(前項でも触れた)Flex Conversationsがパブリックベータ版として提供開始されました。Flex Conversationsは非同期型チャネルの新しいプラットフォームであり、SMS/MMS、WhatsApp、ウェブチャットといったチャネルをFlexで簡単に構築することが可能となります。Flex Conversationsのリリースには以下が含まれます。

  • Flex UIにおけるConversations APIへの対応 - SMS/MMS、WhatsApp、ウェブチャットを含む非同期型チャネルを単一のAPIで管理できるようになります。
  • Flex UIにおけるInteractions APIへの対応 - インバウンドおよびアウトバウンドのコミュニケーションを管理するための新しい枠組み・API。
  • オープンソースのReactベースのチャットアプリケーション - ウェブチャットの作成とウェブサイトへの組み込みを支援。
  • 添付ファイルへの対応(添付ファイルをサポートするチャネルが対象)
  • Twilio StudioにおけるConversationsへの対応

Flex ConversationsにはFlex UI 2.0が必要となります。(Flex UI 2.0については前項もご確認ください。)移行方法を含む詳細については、Flex UI 2.0のドキュメントを参照してください。

今回のリリースについて、ブログ(英語)「Flex Conversations」も併せてご確認ください。また実際に使ってみる段階においては、ドキュメントもご確認ください。

Functions & Assets are now in one central place

2022年5月26日、フィルタ=Serverless、リリース=Beta [オリジナルの英語投稿はこちら]

Twilio FunctionsおよびTwilio Assetsを2017年に発表して以来、この2つは強力な組み合わせとなっています。Functions間の共通ロジックを保存するためにプライベートAssetsを使用いただくケースもあれば、Functionsを活用したTwilio VoiceアプリケーションのパブリックAssetsとしてMP3ファイルをホストしていたケースもあったかと思います。2019年には、FunctionsおよびAssetsを管理する共通のエディターインターフェースを提供開始しました(背後では共通のAPIが使われていました)が、Twilioコンソール上はこの2つは別製品のままでした。

今回、コンソール内の一箇所にこの2つの要素を統合し、混乱なく、より簡単にアクセスできるようにしました。

変更点

大きな変更点はありません。既存のURLはそのまま使用できます。また、FunctionsまたはAssetsをコンソール上でピン留めしていた場合、代わりに「Functions & Assets」がピン留めされ、ナビゲーションバーの同じ箇所からいずれにもアクセスできるようになります。

consoleFunctionsAndAssetsJP

FunctionsまたはAssetsを未だコンソール上でピン留めしていない場合は、コンソールの [Explore Products] ページに、それらを組み合わせたタイルで表示されるようになりました。

FunctionsAndAssetsPinned

これらの変更以外には、開発フローに影響を与えるような変更はありません。FunctionsおよびAssetsを、ぜひご活用ください。

Trusthub Phone Numbers Now Limited to One Assignment Per Regulation Type

2022年5月31日、フィルタ=Trust Hub、リリース=Beta [オリジナルの英語投稿はこちら]

主に北米市場に関係する機能であり、参考程度にお読みください。

Twilio TrustHubについて2022年5月30日以降、電話番号を割り当てることのできるレギュレーション(規制)は、その種別あたりで最大1つとなります。例えば、ある電話番号がShaken/Stirバンドル(規制情報)に割り当てられた場合、その電話番号を他のShaken/Stirバンドルに割り当てることはできません。この変更により、電話番号の割り当てを問題なく、規制視点で適切な状態に保てるようになります。