メールをスパムにしないための19以上のヒント(2026年版)
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メールをスパムにしないための19のヒント
正当なメールがスパム扱いされてしまうことにうんざりしていませんか? Twilioにお任せください。
スパム扱いされて当然のメールもありますが、そうでないメールもあります。スパムフォルダに入れられないようにするには、経験やノウハウと科学的なアプローチが必要であり、どちらも重要です。
厄介なことに、メールの配信性は単純な数値では測れません。メールリストの健全性から認証ステータスに至るまで、さまざまな要因で意図せずスパムメールに分類されてしまうことがあります。
しかし、だからといってスパム扱いされても仕方がないと諦めないでください。再びメールを受信ボックスに届けるための、確実な対処法がいくつかあります。
メールをスパムフォルダではなく受信ボックスに届ける方法
経験豊富なメールマーケターであっても、配信トラブルは避けられないものであり、実際のところ日常茶飯事です。そこでお役に立てるのがTwilioです!メールを確実に受信ボックスへ届け、スパムフォルダ行きを確実に回避するお手伝いをします。
この記事では、送信したメッセージがスパムフィルターを避けて送信先に確実に届くようにするための秘訣をご紹介します。以下の対策を実行する上でのポイントをご覧ください。
- 独自のメールリストを作成する
- ダブルオプトインを導入する
- メールを認証する
- メールリストを定期的にクリーンアップする
- 拒否リスト入りを回避し、レピュテーションを監視する
- インターネットプライバシー法を遵守する
- メール受信設定を提供する
- メールのエンゲージメントメトリックスを監視する
- 受信者にとって有益なコンテンツを配信する
- スパムチェッカーを活用する
メールがスパムになるのを防ぐ方法
1. 独自のメールリストを作成する
メールは、受信者への大切なお知らせ、発送確認、セキュリティアラートなどを伝える重要な手段です。しかし、受信ボックスに届かなかったり、関心のないオーディエンスに送られてしまっては意味がありません。以下のことは避けてください。
- 第三者からメールアドレスをレンタル・購入・共同登録する
- パートナー企業とリストを共有する、または共有リストを使用する
- メールアドレスのスクレーピングやロボットを使ったアドレス収集、いわゆる「メールハーベスティング」を行う(これは確実にスパムメール扱いとなるので避けてください)
開封やクリックなどの反応を確実に得るには、メールの受信を希望している人で構成されるメールリストに送る必要があります。メールリストが自律的に構築されるようになると、長期的には最大の利益がもたらされます。これは、リストの登録者やオーディエンスを増やす最も簡単または最速の方法とは言えませんが、最大の効果が得られることは確かです
メールリストの登録者が自律的に増えるようにする方法、スパム扱いされるメールへの対処法など、詳しくはこちらの記事「「メールリストをゼロから構築する(正しい)方法」をご覧ください。
2. ダブルオプトインを導入する
健全で維持可能なメールリストを構築するには、受信者の登録意思とオプトインを確認することが極めて重要です。ダブルオプトインは、登録者がメール受信に同意していることを保証するものです。登録者に
ここで、ダブルオプトインの実際の活用例をご覧ください。これはTwilio SendGridブログに掲載されたものです。
ダブルオプトインを活用すれば、受信者があなたのメールに本当に興味を持っているかを確認でき、開封率と配信率を高く維持しつつ、スパムトラップに引っかかるリスクを回避できます。送信者と受信者の関係性におけるベストプラクティスについての詳細は、ガイド「メールのマナー: 2人の送信者の物語」をご覧ください。
3. メールを認証する
メールの送信元認証は少し複雑に思えるかもしれませんが、自分が名乗っている通りの本人であり、正規のメールを送っていることを証明する重要な手段となります。正しく認証されたメールは、認証されていないメールよりも受信ボックスプロバイダーの信頼を得やすいため、受信ボックスに直接届けられる可能性が高くなります。
以下に説明する4つの方法は、送信するメールを認証し、そのメールが受信ボックスに届けられるべき正当なメールであることを、プロバイダーに証明するのに役立ちます。
- 送信者ポリシーフレームワーク(SPF)は、送信者のIPアドレス(ドメインのDNSレコードに登録されているもの)と、そのドメインからの送信を許可されたIPアドレスのリストを比較することで、送信者の身元を確認します。SPFの詳しい解説は、こちらの記事「送信者ポリシーフレームワーク: メールインフラストラクチャにおける保護レイヤー」をご覧ください。
- ドメインキーが特定されたメール(DKIM)は、メール送信プロセスの途中で、メールが改ざんされていないことを保証します。DKIMの基本を短時間で学ぶには、こちらの記事「ドメインのなりすましを防ぐためのDKIM活用法」をお読みください。
- ドメインベースのメッセージ認証、報告、および適合性(DMARC)は、メールの送信と配信にDKIMとSPFの両方の認証を求めるもので、これら2つの認証技術を組み合わせてメールの真正性の保護効果を高めています。「DMARCとは?」の記事に、DMARCについて知っておくべき内容を総括しています。
- メッセージ識別のためのブランド指標(BIMI)は、メールの横に企業のロゴマークを表示させることで、受信者が一目で送信元を認識できるようにします。BIMIの全容は、こちらの記事「BIMI (メッセージ識別のためのブランド指標)とは?」でご確認ください。
これらの認証方法は送信者自身が設定する必要がありますが、SendGridを活用すれば、手順をスムーズに進めることができます。ユーザー登録フローにおけるメールの配信性でお困りであれば、Twilioのセグメンテーションやパーソナライズのツールをご活用ください。これらはSaaSのオンボーディングシーケンスにおけるスパム問題への対処に役立つツールです。当社のエキスパートサービス(Twilioプロフェッショナルサービス)が、配信性に関する問題への対処をどのように支援し、メールプログラムをどのように成功に導くのか、詳細をご覧ください。
4. メールリストを定期的にクリーンアップする
受信者がリストから外れるにつれて、メールリストメンバーや登録者数は当然ながら増減を繰り返します。メールの受信を希望しない人もいますが、それは問題ありません。リストに載っている連絡先の数よりも、リストの「質」の方がはるかに重要であり、価値があります。
登録を解除する人もいれば、メールを無視したり、スパムとしてマークしたりする人もいます。これは送信者の評判に悪影響を及ぼし、あなたのメッセージを積極的に読んでいる人も含め、メールが受信ボックスに届く可能性を低下させます。エンゲージメントの低いユーザーで構成される大規模なリストよりも、小規模でもエンゲージメントの高いメールリストの方が常に効果的です。
リストの定期的なメンテナンスは、エンゲージメントの低下や、それが送信者の評判に及ぼす悪影響を防ぐのに役立ちます。関心のないユーザーや配信不能メール、スパムトラップなどをリストから削除することは、メールリストを整理する効果的な方法の一つです。
メールリストの入れ替わりはよくあることなので、気にする必要はありません。先手を打ってリストを常に整理することで、受信ボックスへの配信率は確実に向上するでしょう。
5. 拒否リスト入りを回避し、レピュテーションを監視する
送信者のメールアドレスのドメインには送信者の評判が紐付けられています。評判が低下し始めると、メールの受信拒否リストに登録される可能性が高まります。慎重で悪意のない送信者であっても、期せずして拒否リストに登録されてしまうことがあります。以下の送信手順を実践することで、そうしたリスクを回避できます。
- 「確認済みのオプトイン」や「ダブルオプトイン」を用いて、関心のある受信者を確保する。
- サンセットポリシーを導入し、反応のない登録者をリストから削除する。
- リアルタイムのアドレス検証を用いて、間違ったメールアドレスや入力ミスがメールリストに入り込むリスクを減らす。SendGridのメール検証APIは機械学習によりメールアドレスのエラーをリアルタイムで検出し、送信者をサポートします。
日頃からメールの配信率をしっかりと監視しておくことで、拒否リストに登録された可能性にいち早く気づくことができます。
6. インターネットプライバシー法を遵守する
コンプライアンスを徹底すればメールを確実に配信できるというわけではありませんが、インターネットサービスプロバイダー(ISP)による一部の配信制限を回避する一助となります。この20年で、インターネットプライバシー法は世界中で急増しました。それらのうち、マーケターや送信者にとって特に重要なのは、CAN-SPAM法(Controlling the Assault of Non-Solicited Pornography and Marketing)、カナダスパム対策法(CASL)、一般データ保護規則(GDPR)、カリフォルニア州消費者プライバシー法(CCPA)です。これらの法律はすべての商業用メールに適用されます。ここで、送信者に対する各法律の要件を確認しておきましょう。
CAN-SPAM
受信者のプライバシーを保護するため、悪質な送信者の排除を目的とした一連の送信要件と基準の遵守を送信者に義務付けています。
同法の下で、商業用メールの送信者には、受信者を欺くことなくメールの目的を明確に伝え、受信者の要望を尊重し、送信プロセス全体を通じて透明性を保つことが義務付けられています。詳細については、「CAN-SPAM法の5つの誤解とベストプラクティス: 弁護士の視点から」をご覧ください。
CASL
送信者と受信者間の関係性をより透明なものにすることを目的としており、CAN-SPAM法と同様の機能を果たします。CASLは特に商業目的の電子メッセージ(CEM)に適用されます。CEMは、「営利目的か否かにかかわらず、商業活動への参加を促すあらゆる電子メッセージ」と定義されています。
CASLがメール送信実務にどのような影響を与えるかについて詳しくは、「カナダスパム対策法: 知っておくべきこと」をご覧ください。
GDPR
おそらく近年最も話題となっているプライバシー関連法の一つである一般データ保護規則(GDPR)は、2016年の施行以来、多くの人々の関心の的となっています。これはEU全域を対象とした規制であるため、EU地域へのメール送信は常にGDPRに準拠する必要があります。
GDPRは、個人データを取り扱う際の透明性の確保を企業に義務付けることで、EU域内の住民が自身の個人データに対しより大きな管理権限を行使できるようにしています。EU域内で事業を行う企業は、個人データの保存場所や利用方法、データのセキュリティ確保など、同規則が定める厳格なデータ処理要件を遵守しなければなりません。
GDPRの詳細については、「一般データ保護規則(GDPR): 送信者が知っておくべきこと」をご覧ください。
CCPA
カリフォルニア州消費者プライバシー法(CCPA)は、上記のプライバシー関連法の自然な発展形とも言えるもので、消費者に自身のデータの利用についてより多くの管理権を付与しています。ただし、この法律は特定のカテゴリーに該当する事業者にのみ適用されます。以下のいずれか一つでも該当する企業は、CCPA要件の対象となります。
- 年間総売上高が2,500万ドルを超えている
- 50,000件以上の消費者・世帯・デバイスから集めた個人情報を売買または受領する
- 年間売上の50%以上を消費者の個人情報の販売から得ている
CCPAがメール送信実務にどのような影響を与えるかについて詳しくは、「カリフォルニア州消費者プライバシー法とは?」をご覧ください。
これらの法令の遵守は義務であることを忘れないでください。また、ある法令の要件を満たしたからといって、別の法令にも準拠できているとは限りません。迷惑メールの送信者にならないよう、万全を期して慎重に対応しましょう。
7. メール受信設定を提供する
メール受信設定は、新規および既存の登録者が、メールの受信頻度を自ら自由に調整できるようにする機能です。受信設定により、送信者からの連絡方法や頻度を受信者自身で管理できるようになり、スパムメールとしてマークされるリスクを減らすことができます。
受信設定を目につく場所に配置するなどして、ユーザーが負担なく設定できるようにしましょう。こうした工夫によりエンゲージメント率を高めることで、関心の高いユーザーの受信ボックスにメッセージを確実に届けることができます。受信設定の最適な構成方法をご確認ください。
8. メールのエンゲージメントメトリックスを監視する
各種のメトリックスとメールのパフォーマンスの監視は、メールプログラムの進捗や改善状況を把握するための確実な方法です。これらの重要業績評価指標(KPI)を活用する際には、それに先立ち自社のベースラインの値を確認しておく必要があります。何事もまずそれがスタート地点となります。
まずは以下の基本的なメトリックスから始めましょう。
- スパム報告
- 開封率
- クリック率
- 配信率
これらのメトリックスのトラッキングを開始した際、もし悪い傾向が見られたとしても慌てないでください。最も重要なのは、迅速かつ冷静に問題を解決するために行動することです。例えば、開封率が下がっている場合は、件名や配信頻度を見直してみましょう。多くの場合、開封率には特にこれら2つの変数が大きく影響します。
また、メールのテストを行う際は、実際のコンテンツと受信者を使用してください。シードテストなどの手法では、少数の受信者を対象にメールをテスト送信してISPの反応を確認できますが、完全な分析結果が得られるわけではありません。シードテストの評価基準はISPごとに異なるため、これだけに頼り切るのは危険です。多くの場合、シードテストは送信者に誤った安心感を与えてしまいます。より正確な反応を把握できるよう、テストメールは実際の受信者に送るようにします。
9. 受信者にとって有益なコンテンツを配信する
成功するメールプログラムの鍵は、受信者にとって興味深く有益なコンテンツを配信し続けることにあります。つまり、意図を持ってメールを送信することが大切であり、ただ送ればよいというわけではありません。目的のない送信はエンゲージメント低下を招きかねず、これは最も避けたい事態です。送信するメールは、受信者の心に響くものでなければなりません。さもなければ、無視されるか、最悪の場合はスパムフォルダに振り分けられてしまうことになります。
次回メールを作成する際は、送信ボタンを押す前に以下の点を検討してみてください。
- 送ろうとしているのは、受信者にとって新しい情報、緊急性のある情報、または有益な情報か?
- このトピックについて、最近何か更新情報を送信していないか? 更新情報を送るにはまだ早すぎないか?
- 登録者全員がこの情報を知る必要があるか? メールリストの特定のセグメントのみに送信するべきではないか?
- 自分が受信者だったらこのメールに価値を感じるだろうか?
どのようなメールコンテンツが自社ブランドに最適かを知るには、試行錯誤が必要なことがよくあります。そのため、受信者についての理解を深めながら、新しいスタイルや新しい文体を試してみてください。
10. スパムチェッカーを活用する
スパムチェッカーとは、送信前のメールをテストし、受信者からスパムとして報告される可能性を判定できるオンラインツールです。メッセージをどのように振り分けるかを最終的に決めるのはISPですが、スパムチェッカーを使用することで、送信者は新しいキャンペーンの配信準備を安心して進められます。
SendGridのメールテスト機能にはスパムチェックツールが含まれており、業界最強レベルのスパムフィルターに対してメールがどのように評価されるかを確認できます。さらに、受信ボックスのレンダリングプレビューやURLチェック機能も備わっています。これらのフィルターに対してメールがどう評価されるかを事前に把握しておくことで、トラブルを未然に防ぎ、最初の送信で受信ボックスに届く確率を高めることができます。
11. メールのセグメント化とパーソナライズ
各受信者の心に響くメールを作成することは、単にスパムフォルダを避けるだけでなく、信頼関係を築くことにつながります。メールリストをセグメント化し、コンテンツをパーソナライズすることで、登録者一人ひとりのために作られたようなメールを届けることができます。これによりエンゲージメント率が向上し、受信者からスパムとして報告される可能性が低くなります。
まず、購入履歴、居住地域、エンゲージメントレベルなどの関連する基準に基づいて、登録者を分類することから始めましょう。こうしたセグメント化により、さまざまなグループの具体的な関心やニーズに合わせてメッセージを調整できるようになります。例えば、しばらく購入していない顧客には特別なオファーを送り、頻繁に購入している顧客にはパーソナライズされたお勧め商品の情報を送信します。
パーソナライズとは、単にメール本文に登録者の名前を入れることだけではありません。相手の興味に直接訴えかけるコンテンツを作ることです。データに基づく分析情報など活用し、各セグメントにとって重要なコンテンツでメールをカスタマイズしましょう。ユーザーの利用状況に応じた製品の最新情報でも、ビジネス目標に沿った有益なヒントでも、パーソナライズされた工夫を加えることで、メールは「無視できないほど魅力的なもの」になり、スパムとしてマークされることもなくなります。
12. 登録者にメールの受信許可設定を促す
登録者の受信ボックスにメールを確実に届けるには、単に「メールアドレスを許可リストに登録する方法」を伝えるだけで十分な場合もあります。こうした先を見越したアプローチにより、メールが誤ってスパムフォルダに振り分けられるのを防ぎ、エンゲージメント率とメールの配信性を維持することができます。
まず、歓迎メールや確認メールに、あなたのメールを許可リストに登録する方法についての簡潔な説明文を含めましょう。この説明文は、IT知識があまりないユーザーでも簡単に実践できる内容にする必要があります。ユーザーに「大切な情報を見逃さないように、このメールアドレスを連絡先や安全な送信者リストに登録しておきましょう」と勧めます。
その手順を説明した、以下のような簡単なガイドを、歓迎メールに含めてもよいでしょう。
- メールを開きます。
- 送信者名をクリックします。
- 「連絡先に追加」または「安全な送信者リストに追加」を選択します。
また、Gmail、Outlook、Yahooなどの主要なメールサービスの詳細な設定手順へのリンクを提供すれば、すべての登録者があなたのメールを確実に受信する方法を正しく把握できます。
13. 新しいIPアドレスは徐々にウォームアップする
新しいIPアドレスを使い始めてすぐに大量のメールを送信すると、直ちにスパムフォルダ行きとなってしまいます。ISPは新しいIPアドレスに疑いの目を向けており、一貫した健全な送信実績によって正当性が証明されるまで警戒を緩めません。
まずは少量のメール送信(1日50~100通程度)から始め、4~6週間かけて徐々に増やしていきましょう。最初は、最もエンゲージメントの高い登録者に優先的に配信しましょう。積極的なエンゲージメントのシグナルを示すことで、IPの評判を早期に確立しやすくなります。
14. メールインフラストラクチャの設定を最適化する
メールの技術的な設定は、配信性に直接影響します。ドメインレコードが正しく設定されており、すべての認証方式において一致していることを再確認してください。
送信元IPアドレスに対して適切なリバースDNS(PTRレコード)を設定し、SMTPサーバーの設定を統一するとともに、メールの種類(マーケティング用、トランザクション用など)に応じて専用のサブドメインを使い分けるようにします。
15. 送信者スコアを監視し改善する
送信者スコアは、ISPが送信者の評判をどう評価するかの判断基準となります。スコアは0~100の範囲で、70未満は配信性に問題があることを意味します。
旧Return Path(現Validity社)の「Sender Score」などのツールを使って定期的にスコアをチェックし、経時的な傾向を把握しましょう。スコアを上げるためには、エンゲージメントメトリックスの改善、バウンス率の低減、一貫した配信パターンの維持に努めてください。
16. 一貫した送信パターンを維持する
変則的な配信はスパムフィルターに引っかかる原因となります。最後の送信から数週間空けて突然5万通ものメールを送信したり、送信数を普段よりも大幅に増やしたりすると、ISPから不審視されることになります。
ビジネス形態に合わせた一貫性のある配信スケジュールと送信数を確立しましょう。送信するメール数を増やす必要がある場合は、時間をかけて段階的に増やしていきます。大規模なキャンペーンは事前に計画を立て、大量のメール配信は数日に分けて行うようにしてください。
17. バウンス対策を実行する
無効なメールアドレスに送信し続けると、送信者の評判が損なわれ、スパムフォルダに分類される確率が高まります。バウンスの種類によって対応策も異なります。
自動バウンス処理を設定しましょう。ハードバウンス(恒久的な配信失敗)は直ちに削除し、ソフトバウンス(一時的な問題)は配信を一時停止する設定とします。
バウンス率を注意深く監視してください。5%を超える場合はリストの質に問題があることを示唆しており、早急な対応が必要です。
18. 複数のメールクライアントでテストする
Gmailではメールが正常に表示されても、OutlookやYahooではスパムフィルターに引っかかることがあります。これは、スパム検出のアルゴリズムや表示機能がメールクライアントごとに異なるためです。
メールテストツールを使用して、メールがどのように表示されるかを、主要なメールクライアントやデバイスごとに確認しましょう。画像とテキストの比率、リンクの密度のほか、フォーマットにも注意してください。受信側の環境によっては不自然な表示になる可能性があります。
19. スパムの引き金となる言葉やフレーズを避ける
コンテンツだけが問題となるわけではありませんが、特定の語句やフレーズはスパムフォルダ行きのリスクを高めます。ISPは、詐欺メールやプロモーションスパムでよく使用される言葉をスキャンします。
「無料」、「保証」、「期間限定」といった言葉や、「今すぐ」のような緊急用語の過剰な使用は避けてください。「100%無料」の代わりに、「特典」、「コストなし」といった表現を使ってみてください。
明瞭かつプロフェッショナルな表現で真の価値を説明しましょう。
メールがスパムになる理由
あなたの企業が、配信対象の全員がオプトインしていることを確認しつつ、メールアドレスの収集に努めてきたとします。マーケティングメールは一定の頻度で配信しています。CAN-SPAM法やCASLなどの法律も遵守しており、配信停止を申し出た人や配信不能となったアドレスを確実にリストから削除しています。
それにもかかわらず、一部の登録者から「メールがスパムフォルダに入ってしまう」という連絡を受けています。さらに悪いことに、メールの開封率も全体的に下がり始めています。スパムメールを送っているわけではないのに!一体何が起きているのでしょうか?
このような場合、業界で「グレイメール」と呼ばれるカテゴリーにメールが振り分けられていると思われます。グレイメールとは、厳密にはスパムではないものの、受信者が望んでいるわけではないメールを指します。つまり「必ずしも歓迎されるわけではないメール」ということです。
グレイメールは、ほとんどの場合、正当な送信者からオプトイン済みの受信者宛てに送信されますが、受信者からの反応が低い傾向があります。
必要とされるメールを送る
少し前まで、ほとんどの受信ボックスプロバイダーは、メールを「スパム」か「スパム以外」かで分類していました。この場合、悪意のあるメール、完全に未承諾のメールとみなされるとスパムフォルダに振り分けられ、受信者がオプトイン済みのメールとみなされると受信ボックスに届けられることになります。
しかし、一般の人が受け取るメールの数が増え続けるにつれ、受信ボックスプロバイダーはスパムメールを白黒で判断するのをやめ、スパムの定義を広げる必要に迫られるようになりました。スパムに対処しようとする取り組みにより、多くの「正当な」メールがスパムフォルダに振り分けられる事態が生じているわけですが、受信ボックスプロバイダーの目的は、マーケターに不利益を与えることではありません。むしろ、顧客が今後もそのサービスを使い続けてくれるよう、必要とされているメールだけを受信ボックスに届けることです。これは覚えておくべき重要なポイントです。
では受信ボックスプロバイダーは、「必要とされているメール」と「そうでないメール」を、どのように見分けているのでしょうか? 端的に言えば、「エンゲージメント」がすべてです。
- 受信者はあなたのメールを開封しているか、それとも開封しないまま受信ボックスから削除しているか
- 受信者はあなたのメールをスパムとして報告しているか
- 受信者はあなたのメールに返信したり、メールを転送したり、受信ボックス内のスパム以外のフォルダに移動したりしているか
これらはすべて、GmailやYahooなどのプロバイダーが注目しているメトリックスであり、受信者が送られてきたメッセージにどの程度関心を持っているかの判断基準となります。
メールに対する積極的なエンゲージメントのシグナルが多く見られるほど、そのメールは必要とされていると確信され、受信ボックスに配信される可能性が高まります。
逆に、スパム報告や大量のメールが未開封のまま放置されるといったネガティブなエンゲージメントのシグナルは、メールがスパムフォルダに振り分けられる要因となります。
メールのハニーポットを回避する
ITの世界では、ハニーポットの定義は用途によってさまざまですが、メールの文脈におけるハニーポットの意味は常に「罠」です。ハニーポットとは、スパム送信者を現行犯で捕まえるためのツールとして特別に設定された「無効なメールアドレス」のことです。これは架空のアドレスであり、メールキャンペーンなどでオプトインされることは決してありません。
そのため、このアドレスにメールを送信した人は一律に「スパマー」と見なされることになります。
スパマーがハニーポットのメールアドレスを入手する最も一般的な方法の一つが、メールアドレスの収集です。その手口は、
- メールアドレスのリストを他のスパマーから購入、またはスパマー間で売買する
- 特殊なソフトウェア(スパムボット)を使ってWebサイトを巡回し、メールアドレスを収集する
- ターゲットの各ドメインでよく使われているユーザー名からメールアドレスを推測する
- メールアドレスと引き換えに商品やサービスを無料で提供する
- ハードドライブやネットワークをスキャンしてメールアドレスを探し出し、悪意のあるメールを送信する
正規のメール配信者であっても、そのメールリストにハニーポットが紛れ込んでしまうことがあります。配信側の意図に関わらず、望まれていないメールを送信することは、CAN-SPAM法違反となります。だからこそ、以下の対策を講じることが重要です。
- メール配信率を注意深く監視し、定期的にメールリストを整理して健全な状態に保つ
- 応答メトリックスを確認し、反応のないユーザーを速やかにリストから除外する
- メールアドレスの有効性を検証し、送信前に必ず受信許可を得る
これらを怠ると、IPアドレスがブロックされたり拒否リストに登録されるなどして、メールの配信率や返信率の低下を招きます。
メールがスパムになる理由とその対策に関するFAQ
正当なメールがスパムに振り分けられるのはなぜですか?
エンゲージメント率の低さ、メールリストの管理不備、適切な認証の欠如などが原因と考えられます。意図的にスパムメールを送っているわけではなくても、「グレイメール」と見なされてしまう可能性があります。グレイメールとは、厳密にはスパムではないものの、受信者がそれほど望んでいないメールのことです。
メール配信率を向上させる方法とは?
以下の対策がメール配信率を向上させるのに有効です。
- 自社独自のメールリストが自律的に構築されるようにする
- 新規登録者にダブルオプトインを適用する
- 送信者ポリシーフレームワーク(SPF)、DKIM、DMARCを用いてメールを認証する
- メールリストを定期的にクリーニングする
- エンゲージメントメトリックスを監視する
- 関連性の高い、パーソナライズされたコンテンツを送る
メール認証が重要な理由は何ですか?
メール認証により送信者の身元が証明され、プロバイダーに信頼してもらいやすくなります。SPF、DKIM、DMARC、BIMIなどの送信ドメイン認証により身元を証明し、メールのなりすましを防ぎましょう。
メールリストはどのくらいの頻度でクリーニングすべきですか?
所定の頻度はありませんが、反応がない登録者、配信不能メール、スパムトラップの可能性のあるアドレスを定期的にチェックして削除する必要があります。関心のない登録者が多数含まれる大規模なリストよりも、少人数でも反応の良い受信者のリストの方が価値があります。反応がない登録者を自動的に削除する「サンセットポリシー」の導入も検討しましょう。
メールがスパムフォルダに送られている可能性を示唆する兆候はどのようなものですか?
以下のような兆候です。
- 開封率の低下
- スパム報告の増加
- クリック率の低下
- 全体的なエンゲージメントの低下
- 登録者からの「メールが届かない」という問い合わせ
スパムフォルダに送られないように、メールをより魅力的にするにはどうすればよいでしょうか?
エンゲージメントを高めるには以下のような方法があります。
- メールリストをセグメント化する
- 登録者のグループごとにコンテンツをパーソナライズする
- 関連性が高く興味深いコンテンツを送る
- 魅力的な件名にする
- モバイルデバイス向けに最適化する
- 明確なCTA(行動喚起)を含める
拒否リストに登録されてしまった場合はどうすればよいですか?
拒否リストに登録された場合は、以下の手順で対応します。
- 登録されている拒否リストを特定する
- 送信のやり方を見直し、改善する
- メールリストをクリーニングする
- 拒否リストからの削除を要請する
- 問題を解決し、今後の拒否リスト登録を防ぐため、メール配信の専門家の協力を得ることを検討する
SaaSのオンボーディングシーケンスでメールがスパム扱いされる問題を解決するには、どのようなツールを利用できますか?
まずは、Twilio SendGridのメールテストスイートから始めましょう。これにはスパムチェック、受信ボックスでのレンダリングプレビュー、URLスキャンなどが含まれており、シーケンス公開前に問題を発見できます。その後、送信ドメインに対して認証スタック(SPF、DKIM、DMARC)が適切に設定されていることを確認してください。Twilio SendGridのメール検証APIは、登録時に無効なメールアドレスを検出して送信者の評判に害が及ぶのを防ぎ、メールリストがクリーンな状態に保たれるようにします。
Twilio SendGridでメールがスパムになるのを防ぐ
メールマーケティングには特有の難しさがあります。対象となるオーディエンスごとに状況が異なり、コンテンツの好みもさまざまですが、オーディエンスをよく知り、メールの好みについて理解を深めることで、よい結果が得られます。
ここに挙げた戦略は、オーディエンスのニーズに合わせたアプローチの出発点となるでしょう。それから先のことは開発者にかかっています。メールのエンゲージメントが高まるにつれて、スパムフィルターを回避して受信ボックスに到達する可能性も高まりますが、そこに留まり続けられるかどうかは開発者次第です。
メールは常に進化しており、それに伴いベストプラクティスも変化しています。毎年更新されるTwilioの「メール配信性ガイド」に目を通し、最新情報を入手してください。当社のエキスパートサービス(Twilioプロフェッショナルサービス)も、メールプログラムにおける具体的な問題の解決をサポートします。メールがスパム扱いされるのを防ぐ方法をお探しですか? メールをスパムフォルダではなく受信ボックスに確実に届けるための、重要なポイントをご紹介します。